この現象はきっと石器時代
くらいから変わらないんじゃ
ないだろうか、知らんけど。
あんなに、思っていたのに。
「会ったあとはアッサリと
連絡しないで放置しておく。」
って。なのに…なのに…
やっぱりポエムを
送ってしまった~!
事件が起こったのは
令和2年2月3日の深夜23時半。
人がポエマーになりやすいと
いわれている魔の時間帯。
友人達にデートの報告をして
Eさんを思い返していたところ
「う”っ…好き…」という衝動を
感知。慌てて意識を遠ざけるも
その後、布団にもぐった瞬間に
Eさんのやつれた顔や筋肉が落ちて
痩せ細った身体が思い浮かび
(いや、まじでヤバいんじゃないかと
思うんだけど、どうしたらいいの?)
「だぁあ~!あんなにボロボロの
状態で会いに来てくれたなんて!
なのに、私には何もできない~!
倒れるまで見守るしかできない~
うぉおおん…Eさん…うぉおおん」
と、居ても立っても居られない
感じに。そしてスマホを手に取ると
一気にぺぺぺーっと打ち込み送信。
『そこに理性の入り込む余地は
なかった』と犯人は供述している。
「忙しい中、会いに来てくれて
たくさん可愛がってくれて、
本当にありがとう。
改めてEさんは大切な人だと
思いました。
Eさんが私を欲した時には
(性的な意味じゃなくって)
いつでも「おいで」って
呼んでね。変な意味じゃなく
そのくらいしか私がEさんを
支えられることはないから」
※ポエムなので虹色にした
いや、まぁ別にたいして
痛々しい感じでもないけど。
「好き」とか「復縁」とか
言ったわけでもないし。
でも、なんか、なんかさかー
重いよねぇ、こういうのって。
支えて欲しいなんて頼まれても
ないのに、押し付け親切ぅ~!
しかもきっとこれを見ても
「すぐ会いたい」を言い換えた
ようにしか受け取ってもらえない
気がするよ、察する男には。
てか、てか。
こんなんわざわざ言わなくても
Eさんは勝手に私を欲したら連絡
してくるのに、自分の想いを
聞いて欲しいだけじゃねぇか~!
はいはい、オナニー乙~!!
逆に誘いにくくなるやつ~www
って、午前10時半ならわかる。
Eさんからの返事はない(当然)
いや~、とはいえ
返事がない事は本当に驚くほど
気にならなくなったなぁ。
昔なら「何よ!スッキリしたら
放置なんて身体目当てなのね!」
みたいな事を思わなくもなかった
けど、今は「身体も心も満たされ
戦地に戻っていったのね、ふふ
私はあなたの港です。」くらいの
余裕がある。
これが愛されている自信か。
(元カノのくせにこの傲慢さ)
セックス後にEさんが見せた
甘えっぷりと笑顔が効いてる。
とりあえず、ポエムを挽回すべく
今度こそマジで沈黙しますよ。
一週間くらいでいいかなぁ。
んで、会った時に盛り上がった
お笑いライブの事でもサラッと
送って、ポエムは忘れてもらおう。
本当は鈍器で殴って忘れさせたい
くらい後悔してるけど!!この
後悔を抱えて私は今日も生きる。
それが大人ってなぁもんよ。
あ~くっそ、やだやだ。